4月14日(金) パシフィックコーストハイウェイ
すぐにカーメルの町とも別れを告げ、ひたすら1号線を南下する。
真っ直ぐ走れば良いだけなので、友人と運転を交代。
この時点で先程のクローズの事など、完全に頭から消え去っていた。
なんてノー天気なんでしょう。
右手には、太平洋が限りなく広がり噂に聞いていた通りに素晴らしい景色が続く。
カーメルの町外れの方には、素敵な住宅が並び、ため息が出る。
「こんな所に住んでみたいっ!」とマジ思ったわ。
途中からこの道は、海に別れを告げて森林の中を走り抜けるのだが、
所々にキャンプサイトがあり金曜日という事で賑わいを見せていた。
アメリカ人って本当にキャンプ好きよねぇ。
何処の山の中にも、必ずキャンプサイトが造ってあるのは驚きである。
そして、この森の中を抜けると再び太平洋と再開。
左は山、右は海。これが延々と続くのである。
地図を見る限りでは、直線の様に見える(当たり前だけど)が、
実際はくねくねと山裾を這って行く感じで、
海側などは断崖絶壁の所もあり、友人運転という事もあり助手席にいても思わず力が入る。
落ちたら終わりじゃ。
1号線は一般道の為、このように片側1車線の対面通行。
交通量も途切れることなく、ビュンビュンと車を飛ばして行きます。
道の両脇には、牧場が広がったりして、のんびりとした風景が続く。
時間があれば、もう少し所々で寄り道をして写真を撮りたかったな。
いかがです?この景色!山裾の白く見える線が道です。その直ぐ左は海。
しかし、よくもこんな所に道を造ったもんだっ!
山裾がそのまま海へ繋がっている訳ですから・・・。
いかに凄い所か!?本当に次は、ゆっくりと走ってみたい所。
正に快適なドライブ!
照りつける日差しが眩しい、サングラスも役に立たないほど。
道は相変わらず、くねくねと海岸線を進む。
いくつかの橋を渡るが、これがまた怖いのだ。
海抜何十メートルだろう?下を覗くと、荒々しい波が砕け散っているではないか。
もしこの橋が突然崩れたら・・・ブルブルッ、やな事考えるなっつうの!
このルート上には、いくつかのビューポイントがあり、
車を止めて見る事が出来るようになっている。
本当に悔しい。今日は金曜日なので、早めに宿を取らないと
どのモーテルも満室になってしまう恐れがあるのだ。
その為、どうしても早くSan Luis Obispoもしくは、
その手前のMorro Bay辺りまでは行かないと・・・。
1号線に入って、1時間30分くらい経っただろうか?5時少し前の事である。
順調に進んできた道が、突然進まなくなったのだ。
私達よりも前から止まっている車の人は、車から降り、諦めムードで座り込んでいた。
「エエッ?何が起こったの?」私達は、何が何やら、状況が分からない。
ボーッと待っているだけでは、らちがあかないので
近くに座っていたカップルに聞いてみた。
「どうしたの?」「ずっと先が工事中で、5時からじゃないと通れないんだ」
「もうどれくらい待っているの?」「20分くらいかな」
ちなみにこのカップルは、人目もはばからずチョーアツアツムード。
しかし、それにもめげず聞きに入る私って・・・ババァかなぁ?
時計を見ると4時40分。後20分もあるじゃぁないの。
アメリカの事だから、本当に5時に通れるようになるとは限らないし・・・。
今更戻るわけにはいかない。かといって脇道は一本も無い。待つしかないのだ。
そして、ここで思い出した。
カーメルの町はずれで見た、クローズの看板の事を・・・。
「アアアッ!この事だったんだ〜」
ヨセミテといい、この1号線といい、今回は本当についていない。
巡り合わせが悪過ぎるっちゅうねん。
仕方ないので私達も車から降りて、写真なんぞを撮って時間を潰す。
この場所も柵など全く無く、1歩間違えば下まで一気に滑り落ちてしまうような所。
アメリカは自己責任の国・・・妙に納得。
左右の写真は、同じ場所から右と左を撮ったもの。つなぎ合わせて見るというのも、
少し無理があるけど何となく雰囲気が分かって頂けるのではないでしょうか?
水平線が見事でした。
こういう所で、海に沈む夕日を見てみたいものである。
5時5分前、突然前方の車が動き出した。
しかし、私達の5〜6台前の車が全く動こうとしないのだ。
「オ〜イッ、早く行ってくれぃ」内心は、イライラというよりあせっていた。
そうしたらその車の主は、私がさっき状況を聞きに行ったカップルだったのだ。
完全に2人の世界に入っていた為、周りの状況に気付いていなかったっつう事やね!
慌ててその2人は、車に飛び乗り無事に動き出した。
これでスムーズに行くかと思いきや、
車はまたまたノロノロになり遂には、止まってしまったのである。
「もうっ、どうなっとんねん」かなりの渋滞の為、先の様子は全く分からない。
さっきよりも待ち時間が長く感じる、というより長い!
今度はイライラとあせり、両方が入り混じる。
とその時、何気なく見た道端に巨大つくしを発見。
身の丈40センチくらいはありそうな、つくしとスギナ。
「なっなんじゃ、あれは・・・?」どう見ても、つくしにしか見えないが、
「ギェッ、気持ち悪」友人「写真、撮っとこかね」
さすがアメリカ、つくしまで規模がデカイ!
しかし、あんなつくし、生まれて始めて見たわ。信じれん。
何十分くらい待っただろうか?
対向車線から車が来出したが、こちらの方は全く動く気配が無い。
「なぜだ?」どうやら反対車線の方が車が少ないので、先に全部通したようだ。
結局30分位足止めを食らい、少しづつ動き出した。
途中、やはり工事中の所があったが・・・崖崩れがあったようだ。
大きな岩が、除けられていた。
この1時間近いロスは痛い。
日没は8時くらいの為、まだ日は高いが嫌な予感がする。
安いモーテルは、もう無理か?ずっと前の方を遅い車が引っ張っている。
しかし、カーブも多くなかなか追越を掛けれる常態ではない。
やがて道は、なだらかな海岸線と平行した見渡しのいい所に出た。
ここもビューポイントで、多くの人が車を止めている。
がっ、私達は目もくれずひたすら走る。
本当は、寄りたかったのよ、とっても。素晴らしい景色でした。
都合の良い事に、前方を塞いでいたノロ車は、ここでその駐車場に入っていったのだ。
「よっしゃ、これで行けるぜ」捕まらない程度に急いで、Morro Bayを目指す。
遠く右手に町らしき物が見えてきた。
巨大な煙突が数本あり、何となく不思議な光景だ。
どんどんその煙突が大きさを増し、はじめて町らしい町が姿を現した。
Morro Bayに到着。時刻は既に7時過ぎ。
「仕方ない、今日はここで泊まるか?」
助手席の友人にクーポンブックでモーテルを探してもらうが、
金曜日の為、割引は不可。
それでも一番安い料金の所を、チェックして住所を頼りに探し始めたが、
この町も海がある為、リゾート地になっているのか
どのモーテルも満室のサインが目立つ。
「料金の高い所なら、空いてるんだよね、多分・・・」
しかし、ここでも通り名を書いてある標識を見逃し迷う。
いつのまにか、さっき遠くから見ていた煙突の真下に来ていた。
目的のモーテルは見つからないので、諦めて他の所にしようと適当な道を戻りかけた時、
友人が「あっ、あった。これじゃなかと」と突然わめいたのである。
早速、駐車場に車を止めてフロントへ。以外ときれいなモーテルである。
フロントには、インド人の夫婦?(女の人はサリーを着ていた)がいてツインだと$87との事。
一応、クーポンが使えるかどうか聞いてみたが、金曜日なので無効だと・・・。
私達の予算は$50。妥協は出来ない。San Luis Obispo迄行こう。決断は早いのだ。
再び1号に乗り、走り出したらモーテル6の看板を発見。
「ここなら、ボッタクリは無いね」ということで、急遽Uターン。
少々古いが、この際仕方ない。
フロントで部屋の空きと料金を確認すると、$47で空き部屋があるとの返事。
「いやぁ、これは天の助け」「じゃぁ、泊まります」
と言って友人を呼びに出ようとした瞬間、
「予約はある?」「ノー」「ごめんなさいね、予約が無いと今日はダメなのよ」ガ〜〜〜〜ン。
天国から地獄とは、正にこの事?どうしても宿泊料金に拘っている私達は、
かなり傾いた太陽と共にSan Luis Obispoを目指したのは言うまでもない。
30分くらいでSan Luis Obispoの中心街に入り、モーテルの看板を探す。
しかし、何処を見ても「No Vacancy」「だよなぁ〜、もう7時半を過ぎてるし・・・」
と、そこで「Vacancy」のモーテル発見。
既に駐車場は、車で埋め尽くされていたが、何とか空きスペースに車を止めて、
フロントに向かおうとした瞬間、正に1歩踏み出した時に
「No Vacancy」に看板が変わったのだ。
「そんなせっしょうな〜嫌がらせかぁ?」
「もっと早く出しとかんかいっ!期待持たせるんじゃないよっ!」
と看板に向かって捨て台詞を言い、その場を後にした私達であった。
トホホッ。
そして、信号待ちをしている時、友人が前方にまたもや「Vacancy」の看板を発見。
「急げっ!」しかし、ここも駐車場はかなりの車で埋まっている。
フロントに入ると既に2人のオニイチャンがいて、
携帯電話でどうするか相談している最中であった。
その隙(まるでモーテル争奪戦)を縫って、フロントのおじちゃんに聞く
「部屋は空いてますか?」「ああ、空いてるよ。後1つだけね」
「よし、貰った!いくら?」「$110だよ」・・・唖然。
ガクッ、やはり世の中そうは甘くない。「残念だけど、高過ぎるわ」
「次、行こう」その次に目にしたのは、チェーン店で有名なデイズ・イン。
見るからに高そうだが、ダメもとで聞いて見る事に・・・。
結果は同じ。高過ぎるのだ。
後から入ってきた、一見金持ちそうなオヤジも
その返事を聞いてそそくさと出て行ってしまった。
「まいったなぁ〜」辺りは既に日が暮れて、暗くなって来ている。
ここも諦めて、次の町へ行くしかないな。
今度は101号に乗り、南へ走り出した時、
道沿いにまたもやモーテル6の看板を発見したのだ。
「No Vacancy」にはなっていない。
ところが、こういう時に限り出口を過ぎたばかりで、
戻ろうにもなかなか次の出口が表れないのだ。気持ちは焦る。
急いでUターンして、モーテル6を目指し、フロントへ掛け込む。
私の前には、既に2組の夫婦がチェックインを行っていた。
内心、ハラハラ、ドキドキである。
「もし、この2組で満室になったら・・・」そして、いよいよ私の番。
恐る恐る「予約は無いんですけど・・・泊まれますか?」
フロントのオニイチャンは、パソコンのキーを叩く。
「ОK!空いてるよ」「いくら?」「$49」
あ〜〜〜、地獄で仏とは、この事じゃ〜〜〜〜〜!
「ただし、ワンベットだよ」「・・・へっ?ツインはないの?」この際仕方ない。
金曜の夜に、この値段で泊まれりゃ文句は言えん。
友人は不服そうであったが・・・。それにしても、長〜い1日であった。
金曜日の夜は、要注意とは思っていたのだが、これほどとは?
以前も、アーチーズで同じような目に会った事があるが、油断大敵!
金・土曜日だけは、遅くとも5時くらいまでにはチェックインを心がけましょう。
PS・・・アメリカ人って、どうしてあんなに山や海が好きなんでしょう?
1号線の海沿いには、キャンピングカーの列。
回りには、なんも無い。あるのは海だけなんだけど・・・?
「San Luis Obispo」には温泉があります。そのせいでしょうか?
私達の泊まったモーテルのシャワーのお湯は、温泉だったかも?
というのは、石鹸をつけて洗うと泡立ちが悪く泡切れも悪いのだ。
いくらお湯で流しても、ヌルヌルが取れないのよね。
フロントの人に確認しようと思って、しっかりと忘れてきた私です。すんまへん。
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