1月28日(火)   1月29日(水)   1月30日(木)




 いきなりハプニング!
 とんでもなく長〜い1日


朝3時過ぎ起床。昨日仕事から帰ったのが遅かった為、睡眠時間2時間チョット。メチャクチャ辛い。仕事7連チャン明けのダメ押しである。体力気力共に限界、ソウルに行ってからのマッサージに希望を託す。仕度を済ませ、今回一緒に行く妹のダンナに駅まで送ってもらう。「仕事前に申し訳ないねぇ〜」わざわざ早起きをしてくれたのだ。いつも満員に近い電車が、なぜか今回はガラガラ。青春なんちゃら切符?で日本を旅する若者がこの時期はいないのか?
しかし、時間が進むに連れて通勤の人達だろう、車内は少しずつ込み出して来た。やがて電車は、時間通りに名古屋駅着。まだ人の少ない通路を急ぎ足で進む2人。JRのターミナルから外へ出ると、突然風が舞い上がった。それも突拍子も無い程の強風である。後に引っ張っていたスーツケースが宙を舞う。「ウゲェェェ〜なんじゃこりゃぁ??」ビルとビルの隙間の通路の為に起こる現象「ビル風」と言うやつだろうか?瞬間最大風速数十メートル?スーツケースのみならず、人間まで宙を舞いそうだったわ。ハハッ
空港バス乗り場は、朝早いにもかかわらず既に列が出来ていた。いつも通りのルートで、ほぼ定刻に名古屋空港着。そのまま3Fまで上がり、カウンターでチケットを受け取る。7時からチェックインが始まるとの事。今の時刻は7時少し前だけど、JALの前にはまたもや列が・・・。
最後尾に付き順番を待つ。待つ事数分で列は動き出し、荷物をセキュリティーに通しカウンターへ直行。何もかも思いっきりスムーズだ(これがいけなかったのか?)
チケットを受け取り、朝食を食べにフードコートへ向かう。私はいつも焼きうどんを食べて行くんだけど、今は朝、チョットきついわよね。って事で、トーストとコーヒー。入り口にはいろんなセットがあったけど・・・朝からカレー、誰が食べるんじゃ?素晴らしい胃袋だわね。



天気も回復して、朝日に照らされる空港

セキュリティーチェックが8時からの為、長蛇の列



窓際の席に案内され、まだ少々薄暗い滑走路を眺める。「皆、どれに乗って行くんだろうね?」目の前には、JAL、大韓、チャイナエアライン、シンガポール、キャセイ等が大きな機体を横たえている。暫くすると、国内線だろう1番機ANAの機体が勢い良く空へと舞い上がって行った。
「いや〜あ、だけど不思議だよねぇ〜あんなデカイ鉄の固まりが宙を浮くなんて」今更ながら妹と2人、シミジミとうなずく。
まだこの時点では、これから起こるとんでもない不運など知る由も無い。思いっきり、気分はソウル〜〜〜ですもん。
しかし、眠い〜睡眠時間3時間そこそこ。前日ギリギリまでの仕事の疲れ、風邪のウィルスも身体の中でムズムズしている。妹の方は、私とは正反対に元気バリバリ。主婦だから、朝早いのも平気なのよね。8時少し前にレストランを出て出発フロアを覗くと、長蛇の列が・・・。
「ウゲッ、いつの間に?」急いで階下に降りて並ぶ2人。思ったよりもスムーズにセキュリティーは進んで行った。直ぐ後には、数人のオネエチャングループ。例によって所構わず、キャァキャァ、ワーワー。片手には携帯「ねぇ〜携帯どうすんのぉ?」「ポケットに入れて置くの?」「持ってりゃいいんじゃない?」これを聞いたオバサン(私)の心の声「ちゃんと注意書きを読まんかいっちゅうねん!」
音が鳴るとめんどくさいので、私も注意深くベルトまで外す。ノーパソはバックから取り出してトレーに乗せる。いざチェ〜ック!・・・無音。良かったわぁ〜こっちへ来て下さいって言われなくて。妹も難なく通過した様だ。出国もスムーズに進み、いつも暇そうな免税店を少し冷やかしてゲートへ進む。
ゲートは一番奥、いつもヴァリグで利用するゲートの方だった。思わず錯覚してしまいそう、今日はロスじゃなくってソウルなのよね。



ゲート前には、まだ数人しかいない。一番前の席を陣取り、搭乗開始を待つ事にした。時間が過ぎるに連れて、どんどん人がエスカレーターから降りて来る。時計を見ると既に8時40分を過ぎている。ゲートの様子を伺うも、搭乗を開始する気配が無い。ガラガラだった後の席は、いつの間にか人で埋まっていた。時刻は刻々と出発時間に近づいて行く。周りからも、ざわつきの気配が・・・。するとアナウンスが入った「ただ今、機体整備の為、搭乗開始が遅れています。詳しい時間は、9時30分頃お知らせ致します」
「何ですとぉ〜どれだけ掛かるか分からないって事?」しかし、機体整備が遅れているとなりゃ仕方ない。不備のまま飛んでもらっちゃ困るからねぇ〜乗客全員、アナウンスを信じて待つ。
時計と機体を交互に見ながら、9時30分になった。再び入ったアナウンスは「まだもう少し掛かる模様です。今しばらくお待ち下さい」「エエエエエエッ!」乗客全員からブーイング。
この頃から、ビジネスマンらしい人やツアコンのオジサンが入れ替わり立ち代り搭乗口のカウンターへ行ったり来たり。何を話してるんじゃろ?実に嫌な予感がする。今回は個人旅行でなくって完璧なツアーの私。成す術もなく、ただじっと待つのみ。こんな事なら、ケチらないで大韓にしとくんだった(大韓の方がツアー料金が高いのだ)
そう思っている矢先、窓の外を見覚えのある機体がすり抜けて行った。「ゲッ、大韓だぁ〜定刻通りに飛んで行ったよぉ〜〜〜」超トホホな気分で、直ぐ横に止まっているJALの機体を恨めしそうに眺める。するとっ、後にいたオヤジ団体の一人が大声で叫んだ「やいやい、荷物を降ろし始めてるじゃねぇか」「ぬわぁにぃ〜!?」我が耳を疑ったわよ。急いで覗き込むと、オヤジの言うとおり、せっかく積み込んだ荷物を降ろし始めていた。「どういう事やねん?」ざわめき始める周り。ピンポンパンポ〜ン「お客様にお知らせ致します。機体整備不良により本日のソウルまでのフライトはキャンセルとなりました。振り替え便として、お急ぎのお客様は13時40分発のアシアナ121便へ正規航空券をお持ちの方から優先させて頂きます。お時間のある方は16時40分発のアシアナ123便への振り替えとなり、お詫びとして5,000円をお渡し致します」



「ぬわんだってぇ〜!!アホ言ってんじゃねぇ!(失礼)」今更キャンセルだなんて・・・。朝3時に起きて、わざわざこんな早い時間に来てるっちゅうに(これは私の勝手だが)どないしてくれるねん!?ボー然とする私と妹。一瞬思考回路が途絶えましたわよ。そして、私の頭が空っぽになっている瞬間、アナウンスが入った。すると、周りにいた人達が一斉に搭乗口めがけて走り出した。いったい何が起こったのか?妹に確認すると121便への振り替え手続きを開始したらしい。「そりゃいかん!急げっ!」荷物をわしづかみにして列の最後尾に駆け寄る。「頼むぅ〜なんとか121便に乗せてくれぇ〜」しかし、願い虚しく列の遥か前方で121便は満席となってしまった。となると必然的に123便、って事はソウル着は夜の7時?それからホテルへ向かうとなると・・・考えたくない。まるっきり、今日1日がパーである。いろいろ計画していたのに、足元から楽しみがガラガラと崩れ落ちて行った。と同時に怒りの炎もメラメラと・・・大事な時間をパーにされて、たった5,000円のキャッシュバックじゃ納得できないわっ!
一旦イスに座り、どうするか妹と相談。「キャンセル出来るものならキャンセルしたいよね」しかし、ここで問題が・・・今回は個人旅行ではなくツアーなのだ。果たしてキャンセルしたとして、キャンセル料が掛かるのか掛からないのか?旅行社に聞いてみよう。「もしもし、これこれこういう理由でフライトがキャンセルになったんですけど、今日のツアーを明日に延ばす事はキャンセル料無しで出来るんですか?」「日航は何て言ってるんですか?」「午後のアシアナ便へ振り替えで5,000円を返すと言ってますが、それだと今日1日パーになっちゃうんで出来れば明日に変更して欲しいんですが・・・」「今日同じツアーで行かれる○○○の方は、それで行かれると言っているので、なるべくなら行って頂きたいんですけど」う〜む、やっぱりツアーとなると個人の理由では、おいそれと変更は出来ないのか?「しかしねぇ〜それだと日航利用のツアーにした意味が無くなるし、ツアー料金だってかなり違ってくるじゃないですか」食い下がる私。「料金に関しては、今ここで即答できませんのでまた改めてこちらから電話致します
電話を切っても、どうにも納得いかない。一番被害を被るのは、客である私達?そんな所へ、追い討ちのアナウンスが・・・「本日のフライトをキャンセルされる方は、カウンターへお越し下さいませ。手続きを行わせて頂きます」普段なら、真っ先に飛んで行くのに〜



座っていても、怒りが治まらない私。何かいい方法は無いものか?「そうだっ!エンドース!」
以前、ロスの空港が閉鎖になった時に学んだ言葉。そうよこれっ、この方法があるじゃない。考えれば、行きのアシアナ便だってエンドースって事よね。だったら、帰りの便も出来るはず。ムフフッ、伊達にロスの空港で1週間も足止めを食らったわけじゃないわ。意気揚々とカウンターへ駆け寄る。「帰りの便を大韓で取る事って出来ますか?」「ハイ、出来ますが・・・」「それでは、大韓の方で予約して下さい」「承知しました。それでは、確認を取りますのでチケットをお渡し下さい。確認できましたら、お名前をお呼び致します」大韓にすれば、ソウルを夜の7時発。今日の半日パーになった時間が取り戻せるわ。プラマイゼロ?
チョット優越感?に浸りながら、旅行社からの返事を待つがなかなか掛かって来ない。「あれっ?私、自分の携帯の番号間違えたかな?」もう1度、じっくり思い出すと・・・「ヤダッ、番号一つ言い忘れてたぁ〜」それじゃ掛かってくる訳ないわよね。それに、勝手にエンドースしちゃったけど、ツアーに於いては良いのか悪いのか?急いで掛け直す「もしもし、○○ですけど先ほどの件はどうなりましたか?」「こちらの方としては、ツアーに関しての手配は全て順調にこなしました。料金の方に関しても、ギリギリの線でやらせて頂いてますので、これ以上下げるのは不可能でございます」まぁね〜確かにそうだ。旅行社に不備は無い。全ては、日航のせいだもの。素直に納得する私。「それでは、先ほど帰りの便を大韓にエンドースしたんですが、よかったですか?」「ハイ、そちらで取れてお客様がそれでよければ、こちらの方も合わせて現地の手配を行いますので、確認でき次第お電話を下さい
な〜んだ、結構簡単じゃん。これで先行き明るくなったぞ。時計を見ると、時刻はまだ11時過ぎ。私達のフライトは、16時40分。ほぼ1日この名古屋空港で過ごす事となる。まさか、ここで朝日と夕日を見る事になるとは・・・とんでもない旅の始まりであ〜る。トホッ



周りを見渡すと、皆諦めの境地でそれぞれの時間を過ごしている。公衆電話には、入れ替わり立ち代り電話を掛ける人が絶えない。ツアコンの人も忙しく歩き回っている。オジサンばかりの団体、オバサンばかりの団体、何れもツアコン同伴である。いったいどの様に対処したんだろう?私達の様な殆どフリーのツアーとは、日程も料金も違うだろう。その分、優先されるんだろうか?オヤジの団体はブツブツ文句を言いながら、オバちゃん達は案外おとなしく待っていた。
ビジネスマンらしい人達は、いつの間にか何処かへ消えたけど・・・?
123便とマジックで書かれたチケットと共に飲み物と白い箱を手渡されたが、何が入っているのか?開けてみると、中にはお菓子の詰め合わせ。荷物になるだけじゃん。申し訳ないけど、せっかくの厚意もフライトキャンセルという仕打ちを受けては、有り難味も無い(かなり怒り心頭)それにしても、この途方も無い待ち時間、どうしろと言うのよ?既に出国してるし、ただひたすら座って待つしかないなんて・・・。
アナウンスでは、次々とフライトの搭乗アナウンス。実に恨めしい〜〜〜窓の外には、これまた次々とテイクオフして行く機体達。何で私達だけこんな目に遭うかなぁ〜恨み辛みが癒えないわぁ。ピンポンパンポ〜ン「お客様のお呼び出しを申し上げます。○○様、恐れ入りますが8番ゲート前のカウンターまでお越し下さいませ」そらっ来たっ!期待半分で飛んで行くと「申し訳ございません。大韓の方へ直接電話して問い合わせましたが、団体様の申し込みの関係もございまして、帰りの便はただ今満席でございます」「・・・・・・。」「これ以外となりますと、アシアナのインチョン14時発になりますが」それじゃぁ〜JALとたいして変わらないので意味が無い。アアアアア〜ッ!僅かな望みもこれで絶たれたか?仕方なくイスへ戻る2人。
それにしても、悔しい、諦めきれない。往生際がかなり悪い?しばしボー然と考える。大韓の夜便は、以前よく利用した便(ロスからのトランジット)確かに、いつも満席状態だったわ。でも、機体はジャンボを使ってるって言ってたから、収容人数もよそよりは多いわよね。って事は、2人位なら何とかなるかも?こうなりゃダメ元、キャンセル待ちで頼もうじゃないの。再び、慌しくカウンターへ向かう。



見渡すと、先ほど担当してくれた人が見当たらない。仕方ないので、直ぐ前にいた女の子に問いただす。「大韓はさっき満席で取れないって言われたけど、キャンセル待ちは出来ますか?」
はい、出来ますが・・・少々お待ち下さいませ」そう言って、目の前のキーボードを叩き始めた。しかし、何度やっても大韓には繋がらないらしい。「申し訳ございません。大韓とはラインが繋がっておりません。電話で問い合わせをしなければなりませんので・・・」とそこへ、上司であろう女の人がやって来た。女の子は、こうこうでこうなんですと説明をする。「わかったわ、お客様のおっしゃるように何でも聞いてさし上げて」ホウッ、わかっとるじゃないの。さすが上司。変な事に感心しながら、対応を待つ。すると女の子に変って、素早い判断。「こちらで手続きをさせて頂きます。お客様のソウルでの滞在ホテルと電話番号は?」「ロッテホテル本館です」
分かりました。取れましたら、こちらの方から連絡させて頂きます。しかし、恐れ入りますがお客様の方も明日、または帰国当日にソウル日航までご連絡頂けますか?」しゃぁないなぁ〜連絡を待つよりも電話を入れた方が確実よね。取り合えず、それで納得してその場を離れる。傍らでは皮肉にも、13時40分発のアシアナ121便の搭乗券が配られていた。
もう、どうあがいても16時40分発の便に乗るしかないようだ。
この後のサービスとして、12時頃に昼食のサービスがあるらしい。何をしてなくても、お腹というやつは空くようだ。しかし、待てど暮らせど昼食サービスのアナウンスは無い。「おかしいなぁ〜12時って言ってたよね」するとそこへ、ツアコンの人が段ボール箱に入った弁当を自分の団体客に配り始めた。と同時に、搭乗券も配っている。「エッ、どういう事?団体の方が優先されるんかい?」カウンターを覗いても、弁当を配り始める様子は無いが・・・時間になったら、勝手に取りに来いって事かい?まったく、これ以上イライラさせないでよね。
それから待つ事30分。痺れを切らしてカウンターへ向かい始めた時に、やっとアナウンスが入った。小さな弁当とお茶。搭乗券を見せて弁当2人分とドリンク券(1,000円分)を貰う。イスに戻って開いてみると、その中にはいなり寿司と巻き寿司が入っていた。助六っちゅうやつやね。あっという間にごちそうさま。時計を見る度に、本当なら今頃はソウルに着いてショッピングの最中よね、ホテルにチェックインしてる頃かもよ。ああ〜恨めしい〜〜〜



食べ終わって周りを見渡すと、いつの間にかオジサンとオバサンの団体客はいなくなっていた。食べるのに夢中で気がつかなかったわ。何所へ行ったんだろう?まさか・・・私達よりも1本早い便に乗れるのぉ?正規航空券優先って言ってたのに・・・ツアコンが押し切ったのね。私も一応ツアーではあるけど、旅行社は何もしてくれないし(現地迎えの手配はしてくれたが)
まだまだ、待ち時間はたっぷりとある。お腹は一杯だがせっかく貰ったドリンク券、使わなきゃ損よね。重い腰を上げて、ドリンクコーナーへ向かった。がしかしお腹は一杯状態、1,000円分も何を飲めというの?どうせお釣りも貰えないだろうから、メニューを見て目ざとく計算をする(しっかりオバサンしてます)ドリンクだけでは、余り過ぎるしなぁ〜ふと横を見ると天むすの文字が目に入った。包装紙に包まれて持ち帰り出来るようにしてある。600円也。ふ〜ん、これとコーヒーで950円かぁ〜バッチシじゃん。天むすは、ソウルに着いてから食べてもいいしね。
まずいコーヒーをゆっくりと飲んでも、持て余す時間。そうこうするうちに、13時40分発のアシアナの搭乗が始まった。悔しいぃ〜〜〜(まだ言ってる)もう少し早ければ、これに乗れたかもしれないのに・・・私がボーッとしてアナウンスを聞き逃したせいだ。
2時30分頃、やっと振り替え便の搭乗券が配られる。まだ後2時間。待ちくたびれたわぁ〜
何もする気力が無い。私達も周りの人達も、ただボー然と時間の過ぎるのを待つ。4時を過ぎた頃だろうか?私達アシアナ便の客の他に、後便であるタイ行きの乗客も集まり出して来た。
しかし、この日はどうした事だろう?このタイ行きのフライト(JAL)も機体整備不良により5時間遅れになるとの案内が出ていた。それにより、慌しく電話を掛けまくるビジネスマン。時間で動いているビジネスマンにとっては、私達以上に迷惑な事だろう。
窓の外を見ると、辺りの風景は既に夕刻の雰囲気。何たる事!!東から昇った太陽が西へ傾くまで同じ場所にいるとは(悲哀)
搭乗口のカウンターは、JALの職員からアシアナの職員へと変った。待ちに待った搭乗だ。JALの乗客は、殆ど後ろの方へ固められた。しかし、乗ってビックリ、アシアナの機体ってこんなに小さいの?通路を挟んでイスが3脚づつ。国内線よりも小さいじゃん。テレビモニターも無し。



ほぼ満席の様だ。私達の席は一番後ろから2番目。乗客が全員乗り終わった頃、ふと後を振り向くと・・・空席。ウフッ、もしかしたら?しか〜し、この考えはやはり甘かった。って言うよりも、もっと最悪な状況になるとは・・・厄日かぁ〜今日は!
扉が閉まる寸前、一人の男の人が女の人に引率されて入って来た。席に座るや否や、凄い剣幕で怒り出したのだ。「てめぇ〜んとこは、どうなってんだぁ!?」「申し訳ございません。料金の方は後ほど返金させて頂きます」「金を返しゃいいってもんじゃねぇっ!席はあるって言ったじゃねぇか!」「こちらの手違いで、本当に申し訳ございません。こちらのお席には、誰も来ませんので」「てめぇ〜が謝っても仕方ねぇだろ。上のもんの名前をここに書け。後で組の方へ来いやぁ」ひょぇぇぇぇ〜っ!組って・・・。
本当に今日は何て日なんだろ。フライトはキャンセル、飛行機に乗れば乗ったで、後の席には○○○屋さん。2時間のフライトだからいいものの、これがアメリカ線だったら・・・フウッ。
ほぼ定刻で飛行機はテイクオフ。水平飛行に入ると、ドリンクと軽食のサービスが始まった。窓際に座った妹の方を見ると、全く手を付けようとしない。動かなかったので食欲が無いのか?
私は元々、機内食は食べれないので問題が無いが。暫くすると「気持ち悪い」「エエッ、まじ?で、吐きそう?」「うん」なんちゅうタイミングで、周りは食事中ってのに。私の左隣のオニイさんは、モグモグと懸命に食べ始めている。ゲ○袋を探すも、何所にも見当たらない。「食事が終わるまで我慢できる?」「出来ん」受けるもの何も無しで吐かれても困るので、急いでアテンダントの人を呼んで「気分が悪いので、これ全部下げて下さい」私の分もついでに手渡す。
食事中のオニイさんに頼んで窓際と席を替わってもらい、妹はそのままトイレへ駆け込む。オニイさんは「窓際の方が揺れますからね」「あなたは大丈夫ですか?」「ハイ」まぁ〜なんて優しいんでしょ。トイレから戻って来た妹に「どう、出た?」「うん、少しスッキリした。おかしいなぁ、今まで飛行機で酔った事なんて無かったのに」今更遅いが酔い止めの薬を手渡す。



飛行機はやがてソウル上空へ差し掛かり、着陸態勢に入った。この急降下がいけなかったのか?また妹が「気持ち悪い、吐きそう」何だってぇ〜今正に着陸途中よ。アテンダントも全員シートに座ってるし、トイレに入るなんてもっての外状態。ゲ○袋、貰っとくんだった。どうする?ふと横のオニイサンの方を見るとコンビニの袋が・・・「すみません、その袋貰えますか?」
「とりあえず、この中に吐きな」いや〜あ、参りましたわ。次から次へとハプニング。隣のオニイさんには、本当に迷惑を掛けちゃったわね。降りる前にゴメンなさいと謝って飛行機を後にした私達でした。
入国、税関、難なくスムーズにこなし、荷物も無事に手に入れ、両替を済ませ現地添乗員の待つロビーへと出たのでした。添乗員さんは20代後半?位の女の人であった。ずっと空港で待っていたそうな。お互いに疲れたねぇ〜時刻は既に夜の7時を回っている。注意点や帰国当日の日程をざっと説明され、到着した迎えの車に乗り込む。「外は寒いですから気をつけて下さい。今、−10℃です」氷点下は覚悟していたけど・・・未体験ゾーンな気温である。
ダウンにしようか毛皮にしようか?毛皮にして正解だった。乗り込んだ車の中も、外気温が低過ぎて温度が上がらない。添乗員の人はしきりに寒くないかと気を使ってくれたが、疲れと眠気で私達は気にならなかった。
当然だが、周りはもう真っ暗。遠くの方に明かりがチラチラと見え隠れする。朝3時に起きている為、車に揺られていると途方も無い眠気に襲われる。最初は添乗員さんと話をしていたけど、いつのまにか目を閉じてうつらうつら寝てしまった。気がつくと車はソウル市内の渋滞にはまっていた。時計の針は8時を回り、道のあちこちには昨日降った雪が白い固まりとなって残っている。目に飛び込んで来るハングル文字、ソウルに着いたんだぁ〜途方も無く長い道のりであった。フライト時間2時間、北海道へ行くのと変わらない時間。本当にチョットひとっ飛びのつもりが、とんでもない目に遭ったものだ。早くベットに横になりたい〜〜〜



両替は、既にこの様に袋に入っています



8時30分、渋滞に掛かった為、空港から1時間30分。やっとホテルに到着。ホテルに着いた私達の目に飛び込んで来たのは、イルミネーションに飾られて輝く木々。チョーきれい!見事である。よくもこれだけ巻きつけたものね。変な事に感心してしまう。
チェックインは、添乗員さんが全てやってくれるようだ。私達は座って待ち、キーを手渡される。16階らしい。手前のエレベーターは20階以上専用なので、奥の方のエレベーターを使うように言われる。周りにいる客は、殆ど日本人の様だ。添乗員さんに礼を言い、フロント前で別れエレベーターに乗る。部屋は、一番奥の部屋。1歩中へ入ってビックリ、狭〜〜〜い。アメリカのモーテルよりも狭く感じるわ。ベッドはシングルが2つ置いてあるけど・・・これも小さい。
さてと、一服したいけど既に9時近い。晩御飯は?2人共くたびれ果てている為、外へ出かけて食べに行く気にならないし。でも、喉は渇いたわね。仕方ない、私がひとっ走りコンビにでも行って来るわ。パソコンからプリントアウトした地図を頼りに、氷点下の夜の町へと繰り出した。
歩き出した大通り沿いには、屋台のオンパレード。この氷点下の中、夜9時を過ぎたというのに人通りは絶えない。っていうか、もの凄い人出なのだ。よそ見していると他の人とぶつかってしまう。屋台からは湯気が立ち上り、美味しそうな気配が・・・。しかし、とてもじゃないこの寒さの中、立ち食いなんて出来やしないわ(韓国の人達は、たくさん立ち食いをしていた)
コンビニに辿り着く前に、屋台の中にドリンクを発見。大きなミネラルウォーターを手に入れて、帰り道ひとつの屋台でトッポッキを見つけてしまった。「いくら?」思わず値段を聞いている私。
2,000Wだったかな?「持ち帰りで下さ〜い」
お水とトッポッキを手にした私は、一目散にホテルを目指したのです。部屋に入って、戦利品を見せると・・・水が凍ってるぅ〜〜〜そうよねぇ〜氷点下の中、普通に出しておくだけで凍るわさ。冷蔵庫へ入れておいた方が凍らないのよね。結局この日の夕食は、名古屋から持って来た天むすとトッポッキ。ショボイけど、しゃぁ〜ないわ。これも全てJALのせい(まだ恨みに思ってる)焼肉、たらふく食べようと思ってたのに・・・う〜ん、もうっ!!
食後(あれでも食後って言うのか?)妹はお風呂へ、私はチョットだけネット接続。iPass使用で簡単に接続できました。もう今日は、早めに風呂入って寝るぞ〜っ!力尽きたわん。



ボケちゃいましたが、ビューティフォー!

隙間無く電球で埋められてるって感じ



ツインルーム(ツアー客用らしい)

部屋はかなり狭いですね

セーフティーボックス(暗証番号かカードの磁気を利用)

夜食に買ったトッポッキ(辛かったぁ〜)


         参考サイト 
KONEST」・・・韓国ソウル総合情報サイト



    


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